この記事の対象者
- イラストACで1日のダウンロード平均が100以下の方
- ストックイラスト制作初心者の方
- これからイラストで稼ぎたい方
私はランキングトップクリエイターではありませんが、200DL/日平均をキープしています。月間のダウンロードランキングは100,864人中164位ですので、そこそこ上位なのではないかと思います。(2023/06/26現在)
私なりのストックイラストで稼ぐための考え方をお伝えしていきます。
得意分野で勝負しよう!
あなたの得意分野はなんですか?
イラストとは関係のない得意分野です。
- 仕事で関わっていること
- 趣味
- 好きなこと
- 生きがい
例えば、パン屋さんで働いているなら、他の仕事の人よりも断然パンについて詳しいはず。配送業なら、荷物の流れや現場の苦労について誰よりも知っているでしょう。また、趣味で言えばアクセサリーが好きなら、当然アクセサリーについて詳しいことでしょう。
まずはあなたの職場のポスターや、SNSの発信に使えるイラストを考えてみましょう。
私は整骨院で働いている柔道整復師です。元々は、患者さん向けのエクササイズ資料や院内ポスター用にHP用にイラストを描いていました。得意分野は「解剖学・運動学・整形外科学」です。ストックイラストもそれらの分野をメインで制作しています。
あなたの得意分野で情報発信をする際に必要なイラストを制作してみましょう!
イベントものはライバルが多い
年賀状、バレンタイン、お花見、入学・卒業、お祭り、運動外、ハロウィン、クリスマスなどは、イラストACでも特集が組まれるほどの人気素材です。
人気素材ということは、それだけライバル作品が多く競争も激しいと言えます。
私が見てきた限りイベントもののイラストは、非常にクオリティーが高いものが毎年大量に制作されています。私も自分で描くよりよっぽど手っ取り早くクオリティーも高いので、整骨院での情報発信では毎回お世話になっていました。
あまたのライバル作品の中から選ばれるには、クオリティーと数量を両立させないとダウンロード数には結びつきません。
イベントもので勝負をしたい方は、これらを踏まえて取り組みましょう。
SNSで宣伝をしよう!
私がストックイラストを始めて3週間は特に外部での宣伝もしておらず、1日のダウンロード数は10前後でした。
そこで、元々アカウントを持っていたTwitterとFacebookで宣伝を始めたところ、ダウンロード数は30前後/日と増加しました。およそ3倍の増加です!
私は、既存のアカウントで行いましたが、専用のアカウントを作ってもよいかもしれません。その場合は頑張ってフォロワーも増やしましょう!
イラストのターゲットにしている分野の方とつながることが重要です!SNSから直接イラスト制作の依頼をいただくこともありますので、つながりは大事にしましょう!
「自分のイラストを宣伝するのが恥ずかしい」という方は、そもそも作品のクオリティーが低いので、クオリティーを上げる努力が必要です。
「知り合いには見られたくないけど、ダウンロード数は稼ぎたい」という人と、「親でも友達でもみんなに見てほしい」という人では、明らかに後者の方が作品のレベルが高いと言えます。イラストACは性癖を露呈するものでもないので、胸を張って宣伝できるものを制作していきましょう。
今まで、SNSを活用していなかった方は、ぜひやってみてください!
作品数の増やし方!
・ネタに困ったら顧客にリサーチしよう!
自分が使いたいものを描き尽くしたら、ターゲットとなる分野の人に「どんなイラストだったら使えるか?」と直接聞いてみましょう。
私もネタが尽きた際には、他の整骨院の院長・スタッフにリサーチをしています。
関連分野のWEBサイトや、雑誌等を参考にするもの良いでしょう。ただし、著作権や肖像権には留意しましょう。
・バリエーションを増やす!
例えばチラシに同じイラストを使うにしても、柔らかい雰囲気なら暖色系、クールな雰囲気なら寒色系のイラストが求められます。
そういう状況ごとに違うニーズに対応することもダウンロード数向上のためには必要なことです。ダウンロードユーザーがどのようなテイストを必要としているか、想像力を働かせてください。
イラストACでは同一イラストでも5点までバリエーションを認めています。イラストの使い勝手向上のための、色違いやエフェクト・補助線・説明の有無などのバリエーションを用意しましょう。
・小物、背景も単体で使える!
イラストの脇役の小物や背景。せっかく描いたのなら、これらも単体作品として掲載しましょう。ただの小物だった時計、単なる背景だった太陽も、意外と需要があるものです。
好まれる画風を模索しよう
絵柄の個性はものすごく大事です。漫画や一般の商業イラストなら作家の個性がファンを惹きつけます。これらの顧客はあくまで娯楽の消費者で、イラストストックのダウンロードユーザーとは少し状況が違います。
イラストストックのダウンロードユーザーの場合はただイラストを見て楽しむだけの消費者ではなく”イラストを使って発信する”というクリエイターという側面も持ち合わせています。
ですので、“ユーザーが発信に使いやすい画風”であることも重要です。
同じ内容の絵を描いても、画風の違いでダウンロード数に大きな違いが出ています。
どういう画風が好まれるのかは、はっきり言って出してみないと分からないので、実際に投稿して自分なりにでデータを取って検証していくのが良いでしょう。
クオリティーを上げよう!
無料素材とはいえ、もはや競争が激しい状況。そこで選ばれるためには、当然クオリティーを上げるための日々の努力は必要です。インプットとアウトプットを繰り返して、誰に見せても恥ずかしくないクオリティーを目指しましょう。
イラスト生成AIについて
イラストACでもAI製のイラストが大量に投稿されており、需要もあるようです。短時間で大量にどんな絵柄でも生成する技術は、もはや人間をはるかに超えています。今後はイラスト生成に限らずAIを上手く使いこなすことが、良い仕事をする条件のひとつになると思います。
ただ、AIにも得意なことと不得意なことがありますので、“AIが得意なことはやってもらい、AIが苦手なことは人間がやる”というのが、今後のAIと人間の関係性になると思います。
現時点でのイラスト生成AIが得意なことは、
- 学習しだいでどんな絵柄も出力できる
- 短時間で大量生産
現時点でのイラスト生成AIの弱点は、
- 正確性に欠ける
- 単発のシンプルなイラストなら、人間の手で描いた方が速い
といったところでしょうか。
ですので私は、”正確性が求めらる絵”、“シンプルかつ独創的な絵”を目指し、「この絵はAIには描けまい!」というものを意識してイラスト制作を行なっています。ご参考までに。